アルスエレクトロニカレポート(3) AIを通して人間の未来を問うヒューマンリサーチ

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インタビュー・執筆:

今年、AIをテーマに掲げたアルスエレクトロニカ・フェスティバルの「Artificial Intelligence - The Other I」は、10万人という過去最高の来場者を記録して閉幕した。レポート第3部ではアルスエレクトロニカ・ジャパンのディレクター小川秀明氏のインタビューを掲載する。小川氏の語る「未来をつくる対話の場」とは何か? アルスのメインコンテンツのひとつ、世界中からアーティストや研究者を集めるサミット「FIS(Future Innovators Summit)」のレポートと共にお届けする。


---今回のフェスティバルの出品作は、「The other AI」というテーマから触発されるものがありました。その一方で、「今回の目玉は何だったのか?」と聞かれれば、いまいち一言で返答できない、そんなつかみどころのなさもありました。

小川:それは嬉しい反応ですね。AIをテーマにしているとはいえ、今回のフェスティバルがAIの技術的な側面の追求にならないようかなり意識的しました。それはディープラーニングの技術などを用いた、いかにもAIらしい主張の作品はほとんど展示していないことからもわかると思います。...continue to read